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板橋区民、多摩の戦争遺跡見学会に参加する。〜大沢掩体壕、100式輸送機プロペラ、高射砲陣地跡etc.〜

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先日、「多摩地区の戦争遺跡見学会」に参加した。今回は調布飛行場周辺の戦争遺跡を巡るということで、すぐに申し込みをした。

成増陸軍飛行場と調布陸軍飛行場は帝都防衛基地として同じ司令部の隷下にあり、いわば兄弟飛行場であった。司令部は調布に置かれ、会議などで頻繁に連絡機が行き来をしていた。現在、成増飛行場の遺構はほとんど失われており、その姿は想像すらできない。その点、調布は現在も一部が飛行場として使用され、周辺には大きな公園もあり、戦時中の姿を偲べる遺構が残されている。この”残されている”ということが重要で、当時を体験した方々の思いや記憶を今日に伝え残そうとした努力に、大きな敬意を感じる。

見学をしたのは、調布陸軍飛行場の門柱や飛行場外周に掘られた排水溝、有蓋掩体壕や敷地内から発見された100式輸送機のプロペラ、少し離れた高台に置かれた高射砲部隊の陣地に残る高射砲台座、旧陸軍燃料廠(航空自衛隊調布基地)などである。見学地のうち特に感銘を受けたのが高射砲陣地跡で、ここには第一高射連隊第一大隊第112連隊第四中隊が昭和18年9月に赴任し構築した。戦後、この地域の農地委員が当時の三鷹市長であった鈴木平三郎を訪ね、この陣地跡地を保存してくれないかと頼んだ。結局買い手は見つからず、土地は鈴木が買取り、社会福祉法人を作り土地を寄贈し、跡地には保育園を建て今日に至っている。6基あった高射砲台座のうち現在は4基が園内敷地に残されている。戦争遺構の保存のために一個人が買取り、それが現在でも残りあの時代を語り続けていることは、本当に奇跡的なことだとつくづく思うのである。

 

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