板橋区民、◯◯警察をやめる。
とうとうまた緊急事態宣言が発出されました。前回より大幅に感染者が増えているのにだいぶ規制が緩く、果たして効果があるのか疑問ですが、専門家はクリスマスと年末年始の濃厚接触パーティーが原因とみているようで、宣言解除予定の2月7日に答えが出ますね。
最近、1960年度版の住宅地図をネタ元にした記事が続きますがご勘弁を。だって面白いんだもん。
1960年代といえば、まだ赤塚新町から練馬区田柄高松地区にかけて米軍住宅・グラントハイツが存在していた時代だ。冒頭の地図は縮尺や省略が激しくいい加減な地図で、とっくに無くなっているはずの”いわゆる終点・啓志駅”が存在した啓志線の分岐線が記載されているが、それはそれとして、この地図には”グランドハイツ”と表記されている。
もちろん、それは間違いであり”グラントハイツーGrant Hieghtsー”が正しい。板橋区民も、グランドハイツと呼ぶ人やネット上にそうした記載を見つけると、正義を振りかざし「旦那、そりゃ間違いですぜグランドハイツじゃなく‥」とグラントハイツ警察官として厳しく取り締まってきた。
ところがである。
板橋区民も老いたのか近年は好々爺と化し、「もう、グランドハイツでもいいじゃないか。」と心情が変わった。板橋区研究家として、いろいろな住宅地図に接してきたが、市販の地図ではほとんどグランドハイツと表記されており、実体験としても、子供の頃は何の疑問も抱かず周りの大人達が呼んでいたように、グランドハイツと言っていた。テレビで紀行番組などを観ていると、本来の呼称と違い、その土地に根付いた名称が付けられているケースはよくあることだ。古文書を習ったことのある方なら、江戸時代の書物などのふりがなや漢字に、適当な文字が当てられていたことはおわかりかと思う。本当はグラントだけど、グランドでも良いのさ・・。
ちなみに、Grant Hieghtsとはアメリカ合衆国第10代大統領であり、明治10年に大統領経験者として初めて日本を訪れたグラント将軍の名前を冠している。まだ未見だけれど、上野公園には来日記念碑が建っているそうである。米軍成増住宅にこの名称を付けたのは、建設を命じたGHQのケーシー中将と推測されている。アメリカというか欧米では、人物の名前を戦艦や基地や空港などに使うことが多い。最初に代々木に作った占領軍住宅地はワシントンハイツと名付けられたが、それは、アメリカ初代大統領の名前である。
ではなぜ、成増住宅にはグラント将軍の名前を付けたのか。最初に日本を訪問した大統領だったからなのか。それも十分な理由として挙げられるけど、単に友好的な名前を付けたとは素直に思えないのだ。ケーシー中将は、マッカーサーの副官としてフィリピンで日本軍と戦ってきた人物だ。戦勝国の占領軍として日本に乗り込み、GHQの中で建設大臣の役割を命じられた。そして、日本各地の土地を取り上げ、アメリカ合衆国の土地として利用を開始したのだ。(ちなみに、現在でも横田基地などの住所はカリフォルニア州である。)
板橋区民の調査では、住宅地が計画された初期の頃にはすでにグラントハイツの名称は決まっていた。なぜグラント将軍の名を採ったのか、その経過の記録や証言は見つかっていないので、あくまで推測するしかないのだが、当時ケーシー中将は米国陸軍工兵司令部の幹部だった。上司のマッカーサーも工兵隊の出身である。そして、グラント将軍は米国陸軍工兵隊出身として、初めて合衆国大統領となった人物なのである。
てなワケで、最初の住宅地には初代大統領の名前、そして次に作った成増住宅には、陸軍の大先輩の名称を冠したのではないかと考察するのである。
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