« 板橋区民、高島秋帆先生2021年大河ドラマ出演を寿ぐ。 | トップページ | 豊島園、来月で閉園だってよ。 »

あの戦いから75年。〜小月上空の悲劇〜

全く梅雨の開ける気配がありませんね・・・
1945年7月23日早朝。陸軍の小月飛行場に展開していた成増陸軍飛行場を根拠地とする飛行47戦隊は、敵小型機接近の急報を受け、当番で待機していた旭隊、桜隊が出動した。しかし時すでに遅く、グラマンの編隊は基地隣接の低い山脈を低空で越え、離陸を開始した47戦隊機の頭上から急襲した。戦闘機にとっては最悪の瞬間で、退避することも困難な状況であった。当時の状況を過去の記事から引用する。

「昭和20年7月28日。この日朝早、小月飛行場の空中勤務者宿舎で就寝中に拡声器から<空中勤務者は直ちに飛行場に集合せよ>とくり返し放送があった。急いでピストに集合し<四国南方から敵小型機の大編隊が北上中、これを邀撃せよ>との第12飛行団の命令により、第1、第2、第3中隊順に離陸した。第2中隊の自分の離陸は午前6時34分だった。各隊が高度900〜1500mに達した頃、上空から敵グラマン機群の奇襲を受け低位戦を強いられ、離陸13機のうち戦死6名、負傷入院3名の大損害を受けた。外の2機は離陸直後故障で着陸、2機は日本海方面に退避し無事だった。
各自状況は、<第1中隊長・清水大尉は脚が入らず着地><第2中隊・一楽少尉はプロペラピッチ故障で着陸><第1中隊・松崎大尉は第1撃を逃れ岡枝上空で空中戦となり、敵2〜3機に捕われ下保木近くの吉田の台地に墜落。住民が駆けつけた時にはまだ息があり、逆さまの状態だったが、機内にあった刀で住民がバンドを切るとずり落ちてきた。松崎大尉はその後死亡。墜落機の後かたずけが済んだ跡に小さな刀が残っており、それを拾った住人が持ち帰り、名前がわからないまま亡くなるまで戦後56年間、命日に法要を営んでいた。後を継いだご子息が、その刀を遺族の元に返したいと奔走した結果、ついに松崎大尉の遺族を探し当て、平成13年に返還された。その2年後の平成15年7月28日、墜落現場には松崎大尉の顕彰碑が建てられた><第2中隊の前原少尉は被弾発火し落下傘降下したが亡くなった。その様子を地上で見ていた一楽少尉は、攻撃を受けてフラフラ飛んでたので、もうだめだと思った、と語っている><第1中隊・吉村少尉は被弾発火で落下傘降下、火傷や負傷で入院><第1中隊の山家曹長は、僚機が遅れているので後ろをみると敵機が迫っていたので、回避しようと山へ向かったが、エンジン被弾発火で落下傘降下。本人曰く、降下後かけつけた住人達に、顔が真っ黒で敵と勘違いされ殴られそうになったと話している><第2中隊長・大森大尉は攻撃を受け機上戦死。第4旋回地点に墜落><第2中隊・大石少尉は被弾発火で落下傘降下。火傷を負い入院><第2中隊・蛭川曹長は被弾して落下傘降下。自身も傷ついており、病院収容後、敵1機撃墜したと報告し死亡><第2中隊・原田曹長は離陸上昇中敵機を発見、小隊長機の三瓶曹長に合図を送るも気がつかれず、やむを得ず単機で日本海方面に退避><第2中隊の三瓶曹長は飛行機に異常を発見、第4旋回で着陸降下中、敵機に後方から射撃をうけ高度50メートルで左急旋回で滑走路北100m地点に落下。機上戦死><第3中隊長、波多野大尉は日本海方面に退避するも戦闘空域に戻り、敵機4編隊と戦うも戦死。撃墜の様子は地上の防空監視哨にて確認><第3中隊・窪添中尉は攻撃を回避、日本海方向に退避し生還>

以上が7月28日の戦闘状況である。47戦隊が受けた打撃は大きく、この日以降、3中隊制を維持出来なくなり、終戦の日まで変則の編成で任務を続けた。なお、空中勤務者の中には、飛行機が間に合わず地上から見ていた者や、当番以外で基地の外に宿泊していた隊員がおり、この空戦に気がつかなかった者もいた。」

 

飛行47戦隊の戦友会であった「成増会」は、長年会長を務めた、整備隊の刈谷正意中尉(赤塚在住)の死去の翌年に解散したが、その後も有志によって、47戦隊が結成された10月に靖国神社への昇殿参拝が続けられた。板橋区民も参拝の末席に加わらせていただいていたのである。参拝が終わると、元の隊員の方々は揃って市ヶ谷駅方面に向かったところにある「偕行社」(戦前の陸軍将校倶楽部)へ行き、喫茶室で昼食をとりながら昔話に花を咲かせておられた。戦時中の話を当事者であった方から伺うのは大変に至福の時間であり、板橋区民も耳を大きくして拝聴させていただいてきた。冒頭の映像はその様子で、ちょうど10年前の2010年10月の映像だ。この時は、小月基地急襲の話題が出たので、戦後75年を記念して再UPします。当時のことを体験された方が語る話は、興味深いものですね。

|

« 板橋区民、高島秋帆先生2021年大河ドラマ出演を寿ぐ。 | トップページ | 豊島園、来月で閉園だってよ。 »

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 板橋区民、高島秋帆先生2021年大河ドラマ出演を寿ぐ。 | トップページ | 豊島園、来月で閉園だってよ。 »