板橋区民、寂しさを感じる。
極楽浄土の地、万座温泉より帰還しました。まだ体からは、仄かに硫化水素の香りがします。。
去る10月13日から始まった「いたばし大交通展」も、とうとう最終日を迎えてしまいました。さすが交通関係の展示だけありご好評をいただいたようで、会期中の入館者数は10000人弱とのこと、ありがたいかぎりでした。
‥このまま撤収せず、常設展示にしてくれればいいのに。。
いや、そんなワガママは許されません。来月早々からは次の特別展がまた始まりますからね。
板橋区民が長年こつこつ収集してきた資料も、保管していたファイル帳や収集ボックスや押入れの中に仕舞い込まれ、次に目覚めるのはいつになることやら、また長い眠りにつきます。
今回展示されたのはほんの一部の資料であり、歴史を辿ることに重点を置いたので、中には過去何度か展示に使われた資料もあった。50年前の東武鉄道の制服類一式をマネキンに着せて見たけれど、展示中の安全を確保できないため直前にNGとなった物や、展示ケースが足りないとか、様々な理由でお見せできなかったものも多かった。
実は、この特別展を機会に、資料館へ寄贈することにした物もある。(鉄道部品とか明治時代の東武のレールとかetc.)収蔵庫は収蔵するスペースが限られているため、寄託は余程の歴史的価値のあるものでなければ認められないため、泣く泣くのお別れなのである。(資料館側はそこまで惜しむならいらないとの事でしたが。)
まっ、いづれいつかはこれらの収集品ともお別れしなくてはなりませんけどね。自分の見知った収集の大家の方々で、資料を散逸させずに済んだのはほんの一部の幸運な方しかおられないのもまた事実である。
今度はいつ、資料を公開させていただける機会が来るのかはわからないけれど、前回が20年前なので今度は20年後、ということならば、その未来に自分は元気でいられるか未知のこと。それでも資料は不滅ですから、いつか、また。
最後に、素晴らしい特別展を開催いただいた板橋区立郷土資料館には、言葉に尽くせぬ感謝を申し上げます。
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コメント
貴重なものをたくさん見せていただきありがとうございました。
いろいろありましたが充実した企画だったと思います。
板橋区はこの方面にあまり熱心でないという印象を持っていましたが、20年おきと言わず、できれば数年に一度は開いてもらえたら嬉しいです。
あるいは志村地区に、小さくても結構ですから専門の展示室を作るとか。
花上さんもおっしゃっていましたが、アーカイブは難しいですね。
当時を知らない人には物品としてきれいかどうかという判断しかできません。
本当はとても価値のあるものだといかに伝えていくか、これからの課題でしょう。
郷土資料館は様々なジャンルの歴史資料を扱いますし、専門というか詳しい人がいないとどうしても扱いが低くなってしまうのでしょう。
他の博物館でも収蔵品管理は大きな悩みだそうです。
個人的には都電の「志村橋」琺瑯停留場標の精密なレプリカを作って、入口脇に飾ってほしいです。(現品は交通局が処分してしまったとみられます)
それと、東京都など他の組織で持ち合わせている資料や知見とのすりあわせをしっかり行って、間違い解説をできる限りなくしていただければと思います。
投稿: Windy 41 | 2018年12月10日 (月) 22時17分
>>Windy 41さま
コメントをありがとうございます。”志村地区に、小さくても結構ですから専門の展示室を作る”これはすでに坂下の城北交通公園にありますねw あそこを発展させるのはどうでしょうか。
「志村橋」琺瑯停留場標は、交通局が処分してしまったとお考えのようですが、私はどこかに残っていると信じます。おそらくはどこかの個人宅にひっそりと眠っているのではないのか、いつか巡り会えるのではないか、と期待します。
投稿: | 2018年12月11日 (火) 08時58分