2018年8月15日、73年目の終戦記念日にプラモデルで振り返る。
暦の上では秋ですが、暑い。いや、熱い。。
73年前の8月15日の東京は晴れ、最高気温32.3度を記録したと言う。今日はその日を彷彿とさせるようである。
板橋区民は板橋区と関係ある様々な文物を収集しているが、その中にはプラモデルもある。小学校高学年から中学半ばまでの一時期ではあるけどプラモデルをさかんに作っていたことがあり、当時は北町商店街の「まつや」か赤羽の「山中」、または東武デパートで購入していた。
そのころは海軍派だったので、もっぱらウォーターラインシリーズを作っていた。飛行機はせいぜいゼロ戦(51型)で、陸軍機の知識は全くなかった。作りはまったく雑で、もちろん塗装などせずバリ取りもしない素組みで、作るより集めることにのめり込んでいたように思う。なぜか駆逐艦が好きであった。
長じて成増陸軍飛行場に興味を惹かれるようになると、47戦隊に所属した戦闘機のプラモデルを探すようになった。すでに当時はコンピューターゲーム真っ盛りの時代で、プラモデルもガンプラやフィギュアに押され、おもちゃ売り場の片隅にひっそりと積まれているのみであった。
今回は、収集したプラモデルの紹介をしつつ平成最後の終戦記念日を静かに過ごしたいと思う。
まずはハセガワ製中島キー44二式単戦「鍾馗」震天制空隊仕様から。
これは、東京への本格空襲が始まった1944年11月中旬に成増飛行場で結成された震天制空隊機。この箱絵は第二陣として増員された機体で、モデルは1945年1月9日に成増上空で散華した幸軍曹機と推測、当時撮影された日本ニュース映画の一コマを元に描かれたのだろう。なんとなく背景が南国っぽいのはご愛嬌。
お次もハセガワ製中島キー44二式単戦「鍾馗」震天制空隊仕様。なかなか綺麗な箱絵ですね。どなたの乗機だったのかはちょっとわかりません。特攻機は武装などを全て降ろし、”肉弾”でB-29へ突っ込みますので、この箱絵は史実に忠実だと思います。ちなみに、元震天制空隊員の方から聞きましたが、武装を降ろした戦闘機は戦闘機ではない。とおっしゃっておりました。軍隊では武器を持たずに敵と戦うことや、自分を殺して敵をやっつけるという戦法も教わらなかったのだそうだ。
お次もハセガワ製中島キー44二式単戦「鍾馗」。こんなマーキングをした47戦隊機は見た記憶はなく、40㎜砲載機とあるけど、震天制空隊機ならば武装していないのでちょっとアヤシイ箱絵ですね。
次はアリイ製中島キー84四式戦「疾風」、第二中隊富士隊所属機。B-29よりもグラマンと戦っているような箱絵が渋い。四式戦に換装されてからは米軍小型機との戦いが本格化しました。
これはハセガワの中島キー84四式戦「疾風」の金属モデル。塗装済みの完成品で、なかなか質も良い。飾っておくと埃が気になるしアクリルケースへ入れると場所とるし、結局箱に入ったままだ。第二中隊富士隊所属一楽少尉乗機と思われる。
四式戦のモデルは他にもあるけれど、箱絵が47戦隊仕様ではないので省略する。(47戦隊デカール封入のものあり)
これはレア物と思われる、ハセガワ製中島キー43一式戦「隼」。なにがすごいって47戦隊昇格前の47中隊時代の、しかも「隼」だ。47戦隊の「隼」は、主に擬似空中戦や射撃標的の布を付けて飛んだりと、訓練用の裏方として運用されていた。この機をラインナップしようとしたハセガワの人はよほどのオタクだよなあ。
最後は、憎っくきボーイングB-29スーパーフォートレス「ドーントレス ドッティ」。1944年11月24日に、東京への本格空襲のためサイパン島の基地から飛び立った111機のB-29の一番機。第73爆撃団爆撃団司令Emmett O'Donnell Jr准将自らが操縦した。目標は先日紹介した武蔵境駅近くにあった中島飛行機武蔵製作所である。しかし、目標に投弾できたのは僅か24機で、59機が臨機目標東京市街地に投弾した。
この日、成増飛行場からは47戦隊機が全力出動し、第2中隊富士隊から震天制空隊へ選抜された19歳の見田伍長が、銚子沖でB-29「ラッキー アイリッシュ」機体後部に激突、右水平尾翼を喪失した機は九十九里東方約100キロ沖に墜落した。
現在もたまにネットでプラモデルを物色していますが、最初期の47戦隊仕様のプラモデルは1960年代半ばから確認できますが、ヴィンテージ価格が上乗せされ、購入に躊躇しちゃいますね。
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