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板橋区民の愛読書。

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 超寒い。


寒くて表に出るのが億劫な日々が続きますが、徳丸の実家から古い物を整理するようにとの命があったのでしかたなく出向いた。すると、出るわ出るわまったく記憶の底に沈んでいた昔の自分の私物が。

そんな中に、小学校高学年から中学時代にかけての愛読書がそっくり残っていた。それが冒頭の写真の書物である。

すごい。自覚はすこしあるけど、どうやら少年時代の自分は軍国少年だったようだ。すくない小遣いの中から細々と買い集めていたのだろうといじらしくもある。どこの本屋で買ったのかは覚えていない(たぶん東武デパート)けれど、当時の自分に”古本を買う”という知恵があったなら、もっとたくさんの本を買えたのにと思う。

これらの本の中に、著者「秋本実」という方の本が何冊かある。秋本氏は航空関係の著作が多く、とくに旧軍機に関しては昭和30年代から少年漫画誌に連載を持つなど、有名な方だった。あらためてネットで検索すると、残念ながら秋本氏は2013年2月、85歳で逝去されていた。

秋本氏は、成増飛行場を根拠とする飛行47戦隊と第43飛行場大隊の戦友会「成増会」会長を亡くなるまで勤めていた、元整備中隊の整備隊指揮小隊長で、”疾風整備の神様”といわれた刈谷正意中尉が著した「日本陸軍 試作機物語」の本のあとがきを書いている。
「日本陸軍 試作機物語」は、昭和32年10月から34年3月にかけて『航空ファン』誌に刈谷さんが連載していた「陸軍試作機物語」に加筆をした本で、刈谷さんが亡くなられた後、平成19年に刊行された。

秋本氏は昭和30年代末に『少年サンデー』誌に連載していた「防空戦闘機隊ものがたり」の取材のために、成増にある刈谷さんの自宅を訪れたことがあった。酒を酌み交わしながら、鍾馗や疾風のこと、ハ45発動機のことや47戦隊の話を聞いたそうだ。


羨ましい。

当時、刈谷さんは40代後半の働き盛りで、元47戦隊員も奥田戦隊長以下、ほとんどの方々が存命であった。まっ、いまさら嘆いても仕方のないことだけれど。


実家から発掘してきたこれらの本を読み返すと、少年用に書かれているのですべてが簡素であり、今の時代と違って当時はまだ戦前戦中のことについての研究がまったく進んでいなかったので物足りなさは多々あるけれど、戦時中のことをど真ん中で経験してきた方々がまだ現役の時代に書かれている点で興味深い。時間がある時にゆっくりと読み返してみよう。

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