板橋区民、映画「ハクソー・リッジ」を鑑賞する。
いけない。
「このハゲーーーーーーッ!!ちーがーうーだーろー!!」のトランス状フレーズが頭から離れない‥
なんかこの雌叫びが近くから聞こえてくる気がする‥と思ったら、当の豊田議員は我が赤塚郷のお隣、新座郡を本拠地とする議員さんではないか。新座といえば最近でも、練馬区に居住しながら新座に虚偽居住して総バッシングを受けたタレント出身女性議員がいましたね。新座は歴史ある土地なのだが、なんで強力なジモピー議員とかいないのかなあ、と思うのだが急激な開発で新住民が圧倒的な勢力になっているのかな。
6月23日は、「沖縄戦慰霊の日」だ。1945年のこの日、沖縄において行われていた日本軍による組織的戦闘が終了した。もう少し正確に書くと、「日本の沖縄守備軍最高指揮官たる第32軍司令官牛島満中将と参謀長の長勇中将が、摩文仁の軍司令部で自決。これによって沖縄守備軍の指揮系統は完全に消滅した。」という日である。
板橋区から出征した兵士のうち、どのくらいの人たちが沖縄戦に参加したのかは不明だが、我が赤塚郷徳丸にある、板橋区指定の文化財「粕谷家住宅」の跡取りになるはずであった粕谷正三大尉が出征し、海軍司令部壕の近くで壮烈な戦死を遂げている。(当ブログ記事・イタバシクミンカクタタカエリ。〜かふして古民家は残った〜 参照)
さて、昨日24日から、沖縄戦を描いた映画「ハクソー・リッジ」が全国で公開された。これは、米軍側がハクソー・リッジと呼んだ、那覇近くの首里地区防衛に関して特に重要な地位を占めていた、断崖絶壁の前田高地をめぐる戦いを描いた戦争娯楽映画だ。
映画は、太平洋戦争の沖縄戦に衛生兵として従軍したデズモンド・T・ドスの実体験を描いており、デズモンドは敬虔なキリスト教徒であり、沖縄戦で多くの人命を救ったことから、「良心的兵役拒否者」として初めて名誉勲章が与えられた人物である。
監督はメル・ギブソンだし、全世界公開の娯楽映画なので期待はせずに、それでも今年の第89回アカデミー賞において録音賞と編集賞を受賞したし、楽しみに初日の板橋イオンシネマ2番スクリーンへ出向いた。
わかっていたことだが、我が日本兵はただのゾンビ描写で、後から後から湧いてくる不気味な異星人であり、主人公らを英雄化するため、殺戮しても良心の呵責を生まない、ものすごく強力な化け物として描かれている。(戦闘シーンの迫力は認めますが。)
こう書くとなんでしたが、本映画の狙いは、「汝、殺すことなかれ」という教えを大切にしてきた主人公が、「衛生兵であれば自分も国に尽くすことができる」と陸軍に志願するが、自分の信仰心に基づき絶対に銃を持たない、人を殺さない、という信念を曲げず、それが「人を殺すことを目的とした軍隊」に参加するという矛盾を描いており、映画の大半はこの問題の描写に費やされている。
そんな理想だけで現実の過酷な戦場へやってきた主人公が、まさに超人的な働きをするのが後半の前田高地攻防戦のシーンなのだが、まあ、なかなかがんばっている。衛生兵は武器を持っていない、という先入観があるので、主人公の行動がキテレツな感じには見えないのだ。(ただし、主人公の超人な体力と弾除け能力の高さが映画的だけど。)
まっ、ラスト近くで不覚にも少し感動しましたので、鑑賞しても損した気持ちにはならないと思います。戦闘の迫力はありますが、兵器や戦場のあれこれを楽しみたいマニアには物足りないかも、です。
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