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板橋区民、晋山式を拝見する。

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 今日、東京で桜の満開が宣言された。でも感覚的にはまだ7分咲きといった感じだ。


そんな穏やかな日和の下、我が赤塚郷の古刹、萬吉山宝持寺松月院にて晋山式が行われた。

「晋山式」とは。

晋山式というのは、各寺院において新たに住職となった僧が、その寺院に晋む(=進む)ことです。禅宗寺院は多く山間部にあって山号(=○○山)を持ち、そして、寺院を山ともいうため、「山に晋む式」と書いて「晋山式」としています。

簡単にいえば、住職交代式ということで、元々は「乗り込み晋山」といって、外部から招聘されて、その日当日に初めて各寺院に入ることをいいましたが、最近では、大概、副住職や徒弟として、その寺院に住んでいながら準備を進めて、その山内で内移りをする略法を採っています。

晋山式(次第)

晋山式は下の作法によって行われる。

・三門法語
新命方丈様が三門(山門)に到着になると、香を焚いて仏道に契った言葉(法語といいます)を唱えて、この三門をくぐる事への見識を述べます。

・大擂上殿
三門をくぐると、出迎えに来た僧侶に導かれて、太鼓が打ち響く中を本堂に入ります。

・仏殿法語
本堂の中央に祀られている本尊に、新任住職として挨拶を行います。

・土地堂法語
仏法と各寺院の建物を護持する神である招宝七郎大権修理菩薩の前にて、寺院の繁栄と檀信徒の家内安全や諸縁の吉祥ならんことを祈ります。

・祖堂法語
中国に禅の教えを伝えた達磨大師に法語を唱えます。

・開山堂法語
高祖道元禅師・太祖瑩山禅師・各寺院の開山・歴代の住職の尊像や位牌が祀られる堂に入り、挨拶します。

・拠室
各殿堂での行持が終わると、新命方丈は初めて自室である方丈の間に入ります。

・視篆
寺院に伝わる数々の印鑑を受け取ると、印刻を確認し、実際に署名捺印する儀式を行います。


晋山式は、住職の交代式なので、そうそう行われることではなく、松月院ではおそらく平成に入って初めてのことだろう。
その晋山式に花を添えるため、松月院とは縁の深い、我が板橋区の誇る西洋流火術鉄砲隊保存会が、新住職が門より境内に入場される午後1時に、礼砲を撃ってお迎えする大役を務めた。

境内では様々な種類の桜の花がほころび、晋山式の前に行われる”稚児行列”に参加する、煌びやかな衣装に身を包んだ稚児たちであふれ、まぶしい程であった。

昨年度、松月院境内に大正時代に建立された、大砲をかたどった高島秋帆顕彰碑が、板橋区の文化財に指定された。
碑の立つ場所は、天保12年(1841年)5月9日に徳丸原で日本で初めて披露された、西洋式の砲術演習を行った高島流の鉄砲隊が本陣を置いていたところだ。

来年は、御一新から150年の記念の年。徳丸原に轟いた大砲の音は、新しい時代の引き金を引いたものとして、後世に伝えてゆくべきものだと思う。

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