板橋区民、ミーハーだった。
そんなことわかっとるわ、いまさらかよっ‥なんて声が聞こえてくる。
ようやく涼しくなったので、実家の押入れ深く放り込んである古いネガを久しぶりに引っ張り出してみた。
中学3年生の時に写真部に入って以来、比較的熱心に写真を撮ってきた。当時のネガはほとんど捨てていないので、ブログのネタにもなるし、今更ながら助かっている。思えばそれからすでに40年もの年月が過ぎ、それらの写真は歴史的な資料にもなりつつある。
と、いっても本人にしかわからない、また、撮影した本人もすでに撮影場所を忘れてしまい役に立たない写真の方がはるかに多く、90%以上がそんな写真だろう。特に10代の頃に撮った写真は技術が未熟でブレやピンボケが目立ち、使えないったらありゃしない。当時の自分の所へ現れ、文句の一つも言いたいところだ。
そんな中から選んだ写真をいくつかUPしていく。まずは有名人シリーズから。
最初の写真、もちろんわかりますね。昭和最大のスーパースター、読売巨人軍・長嶋茂雄だ。撮影場所は板橋区民の聖地、池袋の東武百貨店ぶらんで〜とTOBU屋上のイベントスペース。この数年前に現役選手を引退しているので、40歳くらいで、監督3年目の頃かな。
さて、2枚目は誰だかわかりますか?日曜朝のTBS番組で「喝だ!」なんて叫んでいる人、張本勲氏です。当時まだ現役で30代後半くらの歳ですか、若いですね〜。
この両氏が登場するイベントがいったいどんな趣旨だったのか記憶にないけど、偶然に遭遇したのではなく、無料で有名人の写真が撮れると思い、出掛けた記憶がある。
おもえば子供の頃から野球には関心ないどころか、1台しかないテレビのチャンネル権をナイター好きの父親に取られるので、野球には憎しみすら感じていたけど、世間が騒ぐ有名人には興味があったのだ。でも長島選手の引退試合(デーゲームの方)はテレビで観たことを覚えている。
あれ?考えてみれば、先日、リオオリンピックの銀座パレードへ行ったけど、同じ動機だったような気がする。40年前とまるで変わってないじゃないか。。
さっき、当時の自分に文句を言いたいと書いたが、これじゃ「あんた、40年経っても同じ事やってんのか」と当時の自分に言われてしまうだろう‥
気を取り直して3枚目。
でかでかと看板に書いてあるからわかりますね。歌手の松崎しげるさん。場所は同じくぶらんで〜とTOBUの屋上。実は、この次に行われる榊原郁恵ステージが目的だったので、着いた時はすでに松崎さんのステージが終わり、レコードの販売・握手会の時だった。まだあまり色黒ではなかった感じですね。ちょうど、あの「愛のメモリー」が大ヒットした頃でした。
で、4枚目が「1億円のシンデレラ」榊原郁恵さん。第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝し、1976年デビュー。ヒット曲「夏のお嬢さん」がまだ出る前、2枚目のシングル「バス通学」の頃で、”ぎゅうぎゅう詰めのバスの中〜♪”と歌っていたフレーズをいまだ覚えている。現在のアイドルファンと変わらず、当時もカメラを手にした若いファンが詰めかけていた。いまのように”おじさん”はいなかったような気がする。
今はもう、都心のデパートへわざわざ行くことはほとんどないけど、未だに屋上でこのような歌手やタレントのイベントが開かれることがあるのだろうか?ある時、人が集まりすぎて事故が起こり自粛されるようになった、と聞いたような気もしますが。若手時代の”とんねるず”も東武の屋上でイベントをやったと言ってましたね。
現在の池袋では、サンシャインの噴水広場で行われるのが有名かな。池袋東口はアニメの新聖地なので、声優のイベントが多いそうですが。
古いネガを発掘しているとき、すっぱい臭いを撒き散らすネガがあった。これは、「ビネガー・シンドローム」と呼ばれている現象で、経年劣化してゆくなかで発生する酢酸臭からそう名付けられている。
1950年以降に使われていたトリアセテートセルロース製のフィルムが経年劣化により自然と化学反応を起こし、酢酸を放出しながらゆがみや収縮などの大きなダメージをフィルム自身に与えてしまう現象だ。
この現象が起こるとそのままでは救済方法はなく、酷いものはフィルム表面がベタベタになり、タバコのように丸まってきて厳しい状態だ。
しかし、中には当時現像したままのようなきれいな状態のネガもあるので、ダメージを受けているのは主に現像時の水洗い不足により定着液成分が残っていたために劣化が進んだのだと思われる。フィルム現像は高校生の頃から自分で行っているので、知識がないため水洗を適当にしている場合が多かった。
う〜む、このままでは画像を残すことはできない。費用をなるべくかけずに救うにはスキャナーでデジタル化するしかない。ニコンのフィルムスキャナーは持っているけど、スキャンに1コマ数分かかるので膨大な時間がかかる。撮影した写真は、しょうもないカットも多いのでその選別も大変だ。
しかし、このフィルムを現像した頃はまさかネガから画像をデジタル化するなんて思いもしなかったなあ‥って、そもそもデジタルなんて概念もなかったけど。そうそう、カシオから発売された手のひらサイズの電卓が出たのはこのころだった。液晶表示=デジタル、という認識だったかな。
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コメント
東武デパート9階のイベント広場は懐かしいですね。写真を見てピンと来ました。当時はアイドル全盛で、天地真理のステージを見に行った事がありました。東武デパートでは、あの空間を「スカイデッキ広場」と呼ぶそうで、明日27日は「あいざき進也」のニュー・アルバム発表があるそうです。
「ぶらんで〜とTOBU」がリニューアルオープンしたのが、小生が中学生の時で、担任の先生が「ぶらんで〜とTOBUが池袋にできましたが、子供同士で行ってはいけない」と言われましたが、その日の放課後にクラスメイト10人程で出かけた事を覚えています。
フィルムスキャナーは大変な作業ですよね。ジーーーッと機械の作動音を聞きながら、取り込まれた画像を見て裏返し画像なんて事があると、老いが加速して非常に疲れます。
投稿: ひでぼう | 2016年10月26日 (水) 21時18分
>>ひでぼうさま
いつもコメントをありがとうございます。
天地真理、とはうらやましいですね。麻丘めぐみのイベントもあったのでしょうね。。私も左利きなんです。明日は”あいざき進也”ですか、渋いですね。熟女が大挙して集まるのでしょうか、まだイベントをやっていることに驚きです。
東武百貨店の屋上や8階催事場には思い出がたくさんあります。ほんとうに晴れの場でしたね。
投稿: | 2016年10月26日 (水) 22時12分