板橋区民、下町で寛ぐ。
暑い。いや、熱い。
とうとうこのフレーズを書く季節が到来したような感じですね。
さて、板橋区民は温泉が好きだ。でも銭湯(除くスーパー銭湯)にはあまり行くことはない。だから、銭湯巡りをしたことはない。
先日、都内城北方面へ出かける機会があり、それならば前から気になっていた場所に寄ってみるか、と思った。
それが、墨田区石原にある銭湯「御谷湯(みこくゆ)」だった。
銭湯=公衆浴場には「一般公衆浴場」と「その他公衆浴場」とがある。サウナ専用浴場や大多数のスーパ-銭湯などは「その他公衆浴場」だ。
「一般公衆浴場」は、営業施設の距離規制や入浴料の上限などが制定されている一方で、水道料金の減免固定や資産税の減免、低金利融資や利子補填など好条件での貸付け助成金の交付などさまざまな特典によって保護もされている。
「御谷湯」は東京都内にある銭湯の中で”スリートップ”と呼ばれるレジェンド級の公衆浴場のひとつで、他の二つは武蔵小山の「清水湯」と練馬区桜台にある「久松湯」。いずれも天然温泉なのに入浴料は460円!しかも内部の設備も素晴らしい公衆浴場なのである。
用事を終え、さっそく営業開始時間の午後3時30分にあわせて「御谷湯」へ。下町の住宅街の中にあるので、すでに一番風呂を目指す常連客が列を作っている。
もともと「御谷湯」は昭和22年に開湯した老舗銭湯だけれど、昨年リニューアルし、以来銭湯フリークの評判を呼んでいる。惜しむらくはアクセスがいささか悪く、位置的にはJR総武線の両国駅と錦糸町駅の間(どちらかというと錦糸町の方が近いかな)にあり、都営新宿線の菊川駅を入れてもいずれも1キロ以上歩くことになる。ただしバス停からは2分くらいだ。
一階で下足と受付を済ましエレベーターに乗り浴場へ。風呂は4階と5階にあり、男湯女湯として入れ替わる方式だ。訪問した日は4階が男湯で、体温と同じくらいの湯温の不感温温泉がある。
まだリニューアルして1年なのでさすがに浴室はピカピカできれいだ。カランも現代風なのだが水と湯の出る蛇口が分かれている昔の銭湯タイプだった。料金が安い分、ホディソープもシャンプーも無いのがちょっと難点かな。
板橋区民は”先洗いタイプ”なのでカランで頭や体を洗ってからいざ浴場へ。ここの温泉は黒湯だけれど透明度は60センチくらい、和光の極楽湯は日によるけれど濃い日は透明度1センチくらいなのでそれに比べればだいぶ薄い。
露天ではないけど外側には薬湯があるのでまずそちらへ。4人入るといっぱいになるくらい狭い浴槽だが、窓からは目の前に東京スカイツリーがど〜〜〜んとそびえ立つ抜群の眺望だ。(木の格子越しですが)5階の半露天風呂からはもっと眺めが良いそうだ。
地域のランドマークを眺めながら湯に浸かるのは礼文島の温泉から利尻富士をながめながら入った時以来だったかな。ただこの日は水色の薬湯で、なんだかブルーレットの中に浸かっているような気分でイマイチでした‥
入湯した時は一番風呂を目指す人でごったがえしていたけど、常連客には早く出る人もいて30分くらいするとちょうどいいくらいに空いてきた。しかし地元柄なのか全身倶利伽羅紋々の方もいたりしてなんだか昭和気分がする。東京都の公衆浴場はタトゥー禁止がデフォなのかと思っていたがそうでもないようだ。よくあるお断りの張り紙もないし。
昭和40年代に実家の改装で半年ほど地元の黄金湯(今でもある)に通っていたが、当時もよく紋々な方を見かけたものだ。
1時間ほどゆっくり入浴を楽しみ「御谷湯」を後にした。ふと建物脇を見ると「水琴窟」が設けてあったのに気がついた。公衆浴場を作る条件ではないであろうこんな設備を作っちゃうところが”下町の粋”ってやつなんだろうなあ。。
「御谷湯」HP http://mikokuyu.com/aboutus
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