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板橋区民、練馬区民に解説する。

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 久々の大雨でしたね。春がすぐそこまで近づいているのが感じられます。


先週末、板橋区民は光が丘駅の上にある光が丘区民センターの集会所で行われた写真展で解説役を務めた。

昨年夏、石神井の練馬区ふるさと文化館で行われた戦争関連の展示を見た光が丘の方が、是非、光が丘でも公開してほしいと区民センター内にある高齢者福祉センターに申し入れ、こちらにも写真の使用許可を求めてこられた。
会場の準備や展示設営、当日の受付等はすべてボランティアの方々が行うとのことなので、それならば写真を貸し出すだけではなく解説をしましょうと申し出たのだ。

会場には展示ケースなどはないので、写真展という形で行われ、練馬区役所も協力して写真を提供し、光が丘地区全体の変遷を語る構成となった。

最初は会場に展示してある写真を順々に解説していけばいいのかなあと思っていたが、見学にくる方々の中には高齢者福祉センターのお年寄りもいるので、成増飛行場の写真のあるスペースに椅子を並べてそこで話をすることになった。
事前に大々的には告知していなかったので解説する時間にあまり人は来なかったけれど、別室ではなく会場内での解説だったのでちょうどいい人数ではあった。ただし、解説の時も会場は出入り自由なので話をしている途中でも大声で会場に入ってくるお年の方がいて、それにはまいってしまった。

当日、もしかしたら飛行場に関わった方が来てくれないかなあと期待していたが、残念ながらおられなかった。お年の方でも、飛行場があったことは知っていても、その中でどういうことが行われていたのかまでは知らず、しきりに感心されていたのが印象的であった。やはりもう遠い歴史の話となったのかなあ。。


今回の展示は、練馬区も協力しているので、練馬区が所蔵している写真も一緒に並べれられた。
中には成増飛行場関連の写真もいくつかあるのだが、今となってはちょっと関連がアヤシイと思われる物もある。まずは着物を着た女の子が空中勤務者に花束を贈呈している写真、これはおそらく特攻隊員に花束を渡しているシーンと推測できる。

特攻には空対艦船と空対空の二種類があり、空対艦船特攻の場合、途中で飛行機の故障や敵を見つけられずに引き返すことはあるけれど、爆弾をかかえて特攻するので必ず死ぬ。ところが空対空の場合は重量を減らすため爆弾は装着せず、そのまま機体を敵機にぶつけるので、空中勤務者はパラシュートで脱出できるチャンスはあった。また、飛行隊でもそのように指導していた。(それも無茶な話ですが。)

47戦隊の元特攻隊員の方々に話を伺ったところでは、特攻隊員に選ばれたことは家族にも秘密であったのでこのように花束を渡すようなセレモニーは行われないとのこと、おそらくこの写真は九州の基地で撮影された特攻隊ではないかと思われます。

それともう一つは、このブログでもさんざん指摘しているけれど、終戦後の成増飛行場とされる、破壊された機体のころがる写真だ。この写真にうつる機体は三式戦・飛燕の機体であり、お隣の調布飛行場で撮影された写真と混同されている可能性が高い。

その下にアメリカの公文書館で複写してきた終戦後の成増飛行場の写真があるけれど、スクラップと化した日本機の中に47戦隊機は1機しか写っていない。これは戦隊が山口県の小月飛行場で終戦を迎へ、そこで武装解除したためで、終戦時の成増には本部所属の数機しか残っていなかったからだ。

それにしても、何故、このようなアヤシイ写真が未だに掲示され続けるのかというと、権威ある組織や人間が認めていないからだ。いくら個人的に指摘しても、お上が認めなければそれはスタンダードにはならない。
また、そういう問題が提議されても、それを受け入れて審査し、結論を下す部署がないので役所としても如何ともしがたいのである。

「貴重なご意見として拝聴致します。」

現状ではこれ以上の回答は期待できず、訂正するチャンスがあるとすれば、新しい練馬区史が編集される時ですかね。それも、この写真が審議対象に上がればの話で、取り上げられなければずっとこのままなんだろうなあ。これは成増飛行場の話にかかわらず、歴史全般に言えることだけれど。。


でも、こうした展示に興味を持ってくださる方々がいらっしゃることがわかっただけで、研究の励みになりますね。ありがたいことです。多謝。

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