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☆祝!ときわ台駅開業80周年☆〜衝撃!ときわ台駅舎はライト設計‥か!?〜

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 心地よい秋晴れの日が続きますね。野菜の値段が早く下がらないかなあ‥


秋といえば食欲の秋、読書の秋などと申します。また勉強の進む季節でもあります。
と、いうことで昨日は常盤台中央図書館の地下(昔は食堂だったですね)の視聴覚室にて開催された「ときわ台駅80年のあゆみ」と題した記念講演会へ出向いた。

なんといっても講師がすごい。

東武博物館名誉館⻑・花上 嘉成氏
鉄道総合技術研究所・小野田 滋氏

この両巨頭そろい踏みだ。

花上氏は浅草駅長を最後に東武鉄道博物館初代館長を長年務められた東武鉄道のレジェンド、鉄道総研の小野田氏も鉄道に関する著作も多くブラタモリなんかにもご出演されている。
こんな方々の講演が入場料タダで、しかもアリーナ席で拝聴できるなんて僥倖なことはありませんね。


さっそく講演内容について‥ですが、花上氏は東上線の成り立ちからときわ台駅と常盤台住宅地についてのスタンダードな講話でした。ときわ台駅舎が東武宇都宮線の南宇都宮駅と酷似していて、おそらく南宇都宮駅の設計を流用したのだろうと言う話は初耳でした。(昭和7年開業。ときわ台駅は昭和10年10月20日開業・武蔵常盤駅)
うん、見比べるとソックリですね。ただし南宇都宮駅は2階のある建物部分が改札口になっていて、構内踏切を渡って島式ホームへ上がる方式になっている。これは古い駅によく見られ、ときわ台駅も昭和30年代までこの方式だった。ちなみに東武練馬駅も北口改札が開設されるまで南口から構内踏切を渡って池袋方面のホームへ行った。たしか昭和40年代前半くらいまでそうだったような記憶がある。

鉄道総研の小野田氏は全国の駅舎の建築様式を追求していて、鉄道黎明期の海外の駅舎建築から解説をされ、たいへんに面白く拝聴した。最後に、ときわ台駅の見所について解説された。

ここで、衝撃の発言があった。

氏曰く、ときわ台駅舎は旧帝国ホテルと非常に似ているそうで、はっきり言うと設計をしたフランク・ロイド・ライトのデザインをパクった、いや、インスパイアされた設計師によって造られたのではないかと推測されておられる。私がそう指摘すればただの妄言だが、鉄道総合技術研究所の小野田 滋氏が唱えるのだから信用度が違う。

旧帝国ホテルと似ている点をあげれば、

☆方形屋根の採用
☆疑灰岩の使用
☆濃密なディティール‥他、

以上の点だそうで、濃密なディテールとは岩に施したデザイン彫刻などを指している。


ときわ台駅は過去大きな改装を3回行っているそうで、地下道を作った時と、10両編成に対応するためにホームを延長した時だ。戦後の常盤台は、隣接する前野町の工場群が高度成長期で非常に盛んな時代で、朝の降下客が異常に多く、ラッシュ時には構内踏切では対応できずホームに人が溢れていた。そこで地下道を造り、改札口も建物を増築し現在の位置に移動したのだ。(小さくてわかりずらいけど、花上氏の写っている写真のスクリーンのモノクロ写真は構内踏切時代のときわ台駅・昭和15年)
改修工事の際、構内踏切は廃止され、斜めに下る坂に疑灰岩を積んでホームを延長したそうだ。構内踏切の痕は、今でも職員用の通路として残されている。


講演が終わり、花上氏に「お久しぶりです」とご挨拶すると、幸い、私のことは覚えていていただけていた。せっかくなので、カバンの中から持参した資料をごそごそと取り出し、花上氏に見ていただく。その中に、昭和18年1月26日付けで発行された、秩父、西武、青梅、越生の各鉄道会社にあてて「4月1日より武蔵常盤と上板橋の間に新常盤駅(都道455線との交差部)を設置するので、連絡運輸を開始したい」旨を告知した東武鉄道株式会社の公文書があった。

花上氏に、新常盤駅設置の件を尋ねると、

「こんなこと、知らないよ。」

と、意外なお答えが返ってきた。

この公文書の入手経路については以前、当ブログにて記事にしたことがある。花上氏とも付き合いのある方からの情報だったので、とっくに花上氏にも知られていると思っていたのだ。
花上氏はこりゃあすごいね、と言って是非、コピーさせてくれとおっしゃるので会場の図書館のコピー機で複写して差し上げた。

‥なるほど、近年になっても「新常盤駅」設置について未だに情報を見ないわけだな。。

お宝を手に入れたり、一次資料を発掘しても、どこの馬の骨が書いてるんだかわからない当ブログのような場所で発表したところで、それが世間で認知されることはない。
その道の権威を持つ人や組織が認めない限り、それが歴史事実として受け取られることはないのが常識なのだ。

この資料が花上氏の手に渡ったことで、いずれ幻の「新常盤駅」に関する記事が出てくることを期待したいですね。俗に、学者の世界では”手に入れた資料は絶対に手放すな。”という格言があるようですが、長年、東武鉄道ファンを楽しませてこられた花上氏に資料が渡るなら、こんなありがたいことはないですね。


今回の講演では、ときわ台駅が南宇都宮駅舎と酷似していることや、昔の駅舎の様子がわかり大変参考になりました。言われてみればそうか、と思うことばかりで目からウロコ、自分の勉強不足を認識した次第です。。

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