板橋区民、心配をする。〜区民の選んだグルメ店〜
迂闊だった。
板橋区民は、たまに成増南口のスキップ村を歩くことがある。今や飲食の路面店は全国チェーン店に席巻され、ジモピーの店を探すのに苦労してしまうほどだ。ただし、チェーン店でもモスバーガは別である。有名な話だけど、このスキップ村にあるモスバーガーは、全国第一号店なのだ。1970年代の創業だから、老舗と言っていい。
このモスバーガーのある坂を下ったドン突きに、タバコの自動販売機に囲まれた、ちょっと一見さんが近寄りにくいカフェがある。カフェの店名は「不二越」。名前の由来は不明だけど、お店自体はよくマスコミに取り上げられ、ブログのネタにもされたりしている。最近も、テレビ番組で漫画家の蛭子能収さんが紹介しているのを見たことがある。(蛭子さんは若い頃、2ヶ月成増に住んでいたことがあるらしい)
で、この「不二越」さんが何故マスコミの取材を受けるのかというと、何と創業が1914年!同地で約100年も営業している店だからである。
前回、グルメとはなんぞや‥と問いかけてやめたけど、あちきの基準では、長く続いている店。がその条件の一つとなる。いくら人気があっても、すぐに無くなってしまう店はあまり興味がないのだ。
ところで、実は板橋区民はこの店に入ったことないんです。。店の外観でお分かりと思うが、愛煙家のたまり場みたいな所に見えるんですよ。タバコを否定することはないけど、飲食の店で自分の近くに紫煙が漂うのはニガテなもんで、訪れるのに躊躇してたんですね。何十年もそこにある店だし、いつでも行けるわとの慢心もあった。店内のメニューには人気のオリジナル食(成増大根カリーとか成増キーマカレーなど)もあり、一度は食べなきゃなあと思っていたのだ。
しかし、今月に入ってから店先に張り紙がされ、そこには「本日は休みです」と書かれている。11月も一週間になるのに未だ営業を再開する気配がない。
ネットで情報を収集すると、”閉店した、”なんて書いてあったりする。そこで真相を探るべく、カフェ併設のタバコ屋さんの店番の方に聞いて見た。すると、「店はお休み中です。」の一言でニベもない。店は再開するのか?それとも別の店舗が入るのか?と聞いても、「知りません。」の一点張りで取りつく島もなかった。
真相はどうなんだ‥
店が再開するのか是非知りたいところだけど、現状ではどうしょうもないですね。。
そうそう、閉店とか言うけど、併設のタバコ屋は営業をしている。もともと、創業当時はタバコ屋として始まったそうで、カフェを始めたのは昭和に入ってかららしい。看板には「成増で一番最初の喫茶店」とあるので、戦前からあったのだろう。知らない人は多いだろうけど、今の成増駅南口が出来たのは1964年の東京オリンピックの年で、それまではこの「不二越」の先、現在駐車場になっているけど、なんとなく不自然な感じがする場所、そこに駅舎があり改札口があった。創業1914年ならば、まさに東上線の開業に合わせて開店した老舗中の老舗の店なんですね。
今は、99年間営業していれば、当然100年も営業しているだろうと勝手に思い込んでいた自分を責めるしかない。(くどいですがタバコ屋は営業してます。)
かつて川越街道沿いにあった米軍御用達のお土産店「Fuji」の建物がある日突然無くなってしまったように、今後もこのようなことがあると、肝に命じておかねばならないなあ。。
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