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赤塚梅まつり古武道大会’08

2_21_23_2 赤塚梅まつり第2日目の昨日は、日差しも暖かく小春日和のおだやかな晴天に恵まれた。この日のメーンイベントは赤塚城趾を会場として行われた古武道大会だ。この古武道大会は今年から始まった。
登場順に、「双水執流 居合い」「正木流萬力鎖術・十手術」「鷹匠」「バグパイプ演奏」「西洋流火術鉄砲隊保存会」の5団体が出演した。
「居合い」はまず抜刀術の披露、続いて対戦の型演武にうつり、次に鎧兜を身につけた武者による演武の披露と続き、最後に濡れたゴザを撒いた棒の試し切りが行われた。「鎖術、十手術」はそれぞれ実戦演武の披露であった。ここで午前中の演武は終わり、午後1時からは、いよいよ目玉企画である鷹匠による演武が始まった。鷹は全部で4羽用意され、なぜか白フクロウも用意されていた。(どうやら、モデルとして連れてこられたらしい)鷹は、非常に神経質な性質で、現場に慣らすためにすでに午前中から会場に待機し、見学者達の格好の被写体となっていた。
 演武の主役はオオタカだ。このオオタカは皆外国生まれでロシア産が多いという。輸入しやすいのが理由なのだろうか。鷹で獲物を捕る「鷹狩り」は世界中で行われているという。日本でも掛川にある花鳥園ではカナダ人によるファルコンショーを見ることができる。
 鷹匠の待機所には鷹狩りの解説パネルや写真集、道具などが展示されていた。この鷹狩り、本当は平成12年に郷土資料館でおこなわれた特別展「いたばし動物ものがたり」の会期中に、イベントとして企画されたことがあったのだが、その時はいろいろクレームが付き、結局この企画はお蔵入りとなってしまった。何も実際に小動物の獲物を使ってやるわけじゃないのですが。フォアグラ作る方がよっぽど虐待だと思いますけどね。ではそれがなぜ今回可能になったのか・・それは、昨年、新しく板橋区長となった坂本健氏の要望があったからなんですね。もともと本日演武を披露する鷹匠の方達と昔からの知り合いだったことと、坂本区長の地元でもある赤塚地区でこうした派手なイベントに協力したいということがあったからなのです。じゃあ昔反対をした方々の理屈っていったいなんだったんだろう・・。
 まっ、そういうことは置いといて、いよいよ鷹匠の演武が始まった。(ちなみに、鷹匠になるには鷹の訓練だけでなく、竹で作るえさ入れ「口餌籠」や鷹を手に止まらせるための鹿皮で作る手袋「餌掛け」などを自分で作れなくてはならない。現在、鷹匠の資格を認定されているのは6名しかいないそうだ)最初は小さな種類の鷹が約70m離れた鷹匠の所まで飛ぶデモンストレーション。これはうまくいった。そしていよいよオオタカの登場だ。”ふりかえ”という、鷹を操る人間が変っても鷹がいうことを聞くようにすることをおこなった瞬間、オオタカは赤塚城趾の回りにある林へ飛んで行ってしまった。いくら鷹匠が呼んでも戻ってこない。演武の時に思わぬ大勢の観客が集まったことと、上空にいるカラスが気になってしまったのが原因らしい。演武はそのまま中断となり30分くらいストップしてしまった。このままではどうしょうもないので、急遽、バグパイプの演奏となり、それが終わると別のオオタカを登場させ、調教の時に鷹の足に絹製の紐を取り付けておこなう訓練の様子を見せて終了となった。おもわぬアクシデントに見舞われたが、これも生き物を使うので仕方がない。来年、再度、鷹匠演武が行われることに期待したいですね。鷹演武の写真を載せられなかったのは、あまりいい写真が撮れなかったからです。この後は「西洋流」の空砲発砲演武がおこなわれました。逃げ出したオオタカ君は、その間に無事鷹匠の元へ戻ったそうです。

 江戸時代の板橋区域は、徳川将軍の鷹狩り場や猟場として有名で、2代将軍・秀忠が1618年に板橋で鹿狩りを行ったことを始めとして、最後の将軍だった慶喜さんが明治38年1月に板橋火薬庫付近(現在の板橋区加賀)で行った狩猟まで、その回数は相当数にのぼった。板橋の鹿狩りはとても大掛かりだったようで、国立歴史民俗博物館に納められている寛永期の「江戸図屏風」に「板橋」が描かれており、街道や宿並みとともに周辺の林地にたくさんの鹿が描かれている。特に家光は一度に数百匹を仕留める狩りを何度も行っている。
区内で鹿が確認されたのは天明期前後の徳丸原(1780年代)までで、文化7年(1810年)に徳丸村から幕府へ出された報告書では、鹿は徳丸原では確認されず、荒川対岸の美女木村での確認事例が示されていたそうです。(以上、いたばし動物ものがたり特別展図録より)

それにしても、わずか200年前まで鹿がいたとは・・すごいなあ。

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